森林のCO2吸収量把握へ、新手法開発

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カーボンニュートラル実現に向け日本の優位性高める 可能性

政府は、国内の森林などに含まれる樹木や草など植物系の生物資源量を計測する新たな手法の開発に乗り出す。国内の二酸化炭素(CO2)吸収量を正確に把握するのが狙いで、「カーボンニュートラル」実現に向け、森林大国である日本の優位性を高めたい考えだ。

森林の生物資源量を計測する手法概要

計測手法の開発は、文部科学省を中心に、環境省や林野庁が連携して取り組む。開発に参加する民間の企業や大学、研究機関を7月から公募しており、近く参加機関を決定して年内にも実証実験を始める。

新たな手法では、対象物に電波を反射させて観測する「合成開口レーダー(SAR)」を航空機に載せて上空から計測するほか、人工衛星のデータや地上での計測値なども活用する方向だ。数年かけ、山林や水田など多様な地形に応じたデータの適切な組み合わせ方などを検証する。

日本は世界第3位の森林大国/徳島県三好市 吉野川上流

国内の森林は、国土面積の3分の2にあたる計約2500万ヘクタールに及ぶ。現在は、地上でサンプルの樹木などを目視で確認して全体量を推定しており、資源量を約1000万トンと見込んでいる。ただ、国内全域を計測し切れておらず、国際的にも認知されていないのが実情だ。

海外では、米航空宇宙局(NASA)などが人工衛星で全世界の森林を独自に観測したデータが参照されることが多いが、日本の地形や樹木の種類などが考慮されていないため、政府は、資源量としては実際の7割程度に低く算出されていると分析する。

資源量が少なければ、温室効果ガスの吸収量も少なく見積もられるため、「CO2削減が過度に求められ、経済成長の足かせになりかねない」との指摘も出ている。政府は、新たな計測手法を早期に確立し、カーボンニュートラルに取り組む姿勢を国際的にアピールする構えとのこと。

読売新聞オンラインより抜粋

 

“森林のCO2吸収量把握へ、新手法開発” への2件の返信

  1. いや、これ欧米は認めないと思います。欧米以外が有利になることは絶対に認めない!脱炭素で日本を含めた他者を衰退させたいんですから『純粋に過激に脱炭素を信奉している団体を擁護し、うまく使いながら(でも思い通りにはいっていないようですが)』牛のゲップや稲作が温暖化の元凶だと騒ぐ人達を相手にしているのです。森林さえ二酸化炭素を吸収するけど同時に二酸化炭素も排出するし、枯れたら温室効果ガスを大量に出すかもしれないので、地球温暖化の元凶だと言い出すかもしれません。二酸化炭素を全部回収する”石炭”発電を開発しても、石炭を使うのならダメだと言う。でも天然ガスはクリーンだからOKなどとウソぶく連中です。つまり、彼らの決めたルール上で正々堂々と真面目に技術で勝負というか対抗するしかないのだと思います。皆さんはどうお感じになられましたか?SCN:伊東

  2. さっそく欧米の学者さんが「森林は二酸化炭素を排出する(炭素爆弾だ)」という過激研究発表をしています。上記記事のようにCOPで日本が森林のCO2吸収を把握し、それもCO2総量からマイナスできるよう論評したとたん、『森林が二酸化炭素を吸収していたのは昔の話しで、現在では森林の存在自体が二酸化炭素を排出する炭素爆弾だと認識するべきである』なんて論評が出回っています。とにかく牛の別府や稲作が温暖化の元凶だと騒ぐ人達なのです。きにくわないものはエセ科学で何でも非難してきます。ただ、森林が二酸化炭素爆弾なんだとすれば欧米が推進している植物が二酸化炭素を吸収するのを前提としたバイオ燃料もダメだということにならないでしょうか?環境団体と、そのおかかえ科学者も、もう少し建設的で普遍的な言動を発信してほしいものです。皆さんはどうお感じになられましたか?SCN:伊東

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