住友金属鉱山、リチウムイオン電池レアメタル回収技術、乾式精錬でコスト抑制

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「リチウムイオン2次電池(LIB)からリチウム(Li)やニッケル(Ni)、コバルト(Co)などを回収するための基礎研究を、2000年ごろから始めた。溶媒抽出法をはじめ、回収のための色々な手法を比較した結果、NiとCoの回収には比較的低コストで不純物の一括分離ができる乾式工程を採用すると決めた」とのこと。

住友金属鉱山と関東電化工業が取り組むレアメタル回収の流れ

「2次電池で使用するLiやNi、Coなどの使用量が多いのに比べて、それらの資源量は非常に少ない。予想されるLIBの需要の伸びを考えると、これらの金属が枯渇しかねないという危機感があった」(浅野氏)。

こうした危機感からLIBからのレアメタル回収に関する基礎研究を進め、米Tesla(テスラ)のEV「モデル3」が発売された2017年ごろから本格的な研究を始めた。2019年にはLIBからCoと銅(Cu)を回収する乾式・湿式精錬工程のパイロットプラントを愛媛県新居浜市に建設し、稼働を開始(図2)。2021年には高純度のLiの回収技術を確立し、2022年には関東電化工業との共同開発で、LIBの正極材料として利用できるレベルの高純度Liの回収に成功した。

住友金属鉱山の乾式精錬のパイロットプラント

「リチウムイオン2次電池(LIB)からリチウム(Li)やニッケル(Ni)、コバルト(Co)などを回収するための基礎研究を、2000年ごろから始めた。溶媒抽出法をはじめ、回収のための色々な手法を比較した結果、NiとCoの回収には比較的低コストで手間のかからない乾式工程を採用すると決めた」とのこと。

レアメタルのリサイクル資源製品へのニーズはとても高いとのこと。

日経XTECHより抜粋

 

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