デンソー、CO2再利用の排ガスからメタン生成

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デンソーは14日、排ガスに含まれる二酸化炭素(CO2)を回収して燃料用メタンに変える実験施設を、報道陣に公開した。同社は2035年度までに、温室効果ガスの排出を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を実現する目標を掲げており、達成に向けて施設の能力拡張を急いでいる。

 施設は豊田中央研究所と共同で開発し、20年9月に電動車向け部品を製造する安城製作所(愛知県安城市)で稼働を始めた。

CO2の回収やメタンの生成に使われる設備

 施設では、メタンを燃やして動かすエンジンから出た排ガス中のCO2を取り出し、水素と反応させてメタンに変換する。生成したメタンは再びエンジンの燃料として活用し、施設内でCO2を循環させる。

 約1年間の実証期間を経て、21年10月から同製作所のアルミの溶解炉から生じる排ガスの一部もCO2の回収と再利用を行っている。今年度中に、CO2から生成したメタンも溶解炉の燃料として活用する。

 現在のCO2回収能力は年間約8トン。今後は施設の大型化や効率化を進め、25年度までに同製作所が年間で排出するCO2の1割強に当たる1000トンまで能力を高めることを目指す。

読売新聞オンライン

 

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