東京ガス、国内初の方式でCO2フリー水素製造

【SCN投稿記事のスタンス】←タッチしてご確認ください。


導入されたAEM水電解装置と水素タンク

東京ガスは「千住水素ステーション」(東京都荒川区)で、陰イオン交換膜(AEM)方式の水電解装置を使った水素の製造・販売を開始した。国内で初めての取り組みで、二酸化炭素(CO2)を出さない水素の製造・販売に貢献する。従来の固体高分子膜(PEM)方式に比べてコストが安く、小型化できるメリットがあるという。

千住水素ステーションは、2016年の営業開始以来、敷地内で都市ガスから製造した水素を販売してきた。22年度末に非化石証書が付与された実質再生可能エネルギー100%の電気に切り替え、今回、ドイツのエナプター製のAEM水電解装置を導入したことで、CO2フリー水素の製造・販売を実現したとのこと。

東京ガスはこれまでPEM方式を試験導入してきたが、高価で希少なイリジウムや白金などの貴金属を使う弱点があった。今後はAEM水電解装置の適切なシステム構成や運転管理などの知見獲得を進める。その上で、工場や水素ステーション向けのAEM水電解装置の導入支援や、水素供給ビジネスの展開を目指すとのこと。

日刊工業新聞記事から抜粋

コメントを残す