中部電力等3社、メタンから水素と固体炭素製造、中部圏に開発拠点

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中部電力は豪州 Hazer Group Limited(以下「Hazer 社」)と、千代田化工建設株式会社(以下「千代田化工」)は、脱炭素化燃料である水素の活用を目的に、Hazer 社が開発したHazerプロセスを用いて、メタンから水素およびグラファイトを高効率で生産するプロジェクトの開発計画策定に関して覚書を締結した。

提携概念図

Hazer社と千代田化工および中部電力は、今後、Hazer社の独自技術に基づき、中部圏において、熱分解によるカーボンフリー水素(ターコイズ水素)および副生固体炭素(カーボングラファイト)の製造拠点プロジェクトの開発計画を共同で検討していきます。

検討するターコイズ水素製造設備の水素生産能力は、まずは年間2,500トンから最大で年間1万トンの規模となる予定です。最終的には年間5万トンから10万トンの水素製造能力を目指します。

Hazer社が開発を進めるプロセスで、メタンを原料にCO2排出を抑制して、水素と固体の炭素(グラファイト)の2つの価値ある製品を同時に生産する技術です。反応器内で鉄鉱石触媒によりメタンの熱分解反応を促進させて水素と固体の炭素を製造します。

Hazerプロセス概略図

中部電力は、製造された水素について、発電所や産業、モビリティー分野での利用を検討していきます。
3社は、2024年までにプロジェクトの開発計画を策定し、2020年代後半に実証試験を開始することを目指すとのこと。

環境ビジネス記事から抜粋

 

 

 

 

 

 

“中部電力等3社、メタンから水素と固体炭素製造、中部圏に開発拠点” への1件の返信

  1. これは凄い!天然ガス(メタン)から水素と二酸化炭素を分離して水素を活用するのは聞いていましたが、ガスとしての二酸化炭素は運搬や貯蔵が大変困難だと言われていたので、メタンから水素を取り出すときに二酸化炭素ではなく個体のカーボングラファイトとなるのであれば、処分がとても楽で、一気に水素社会が実現できるかもしれませんね。あとは大量処理技術とコストでしょう!期待したいものです。SCN:伊東

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