大成建設、生コン練り混ぜ時にCO2を固定する技術を開発

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大成建設は生コンクリートの練り混ぜ時に二酸化炭素(CO2)を気体のまま直接噴霧し、コンクリート内部にCO2を固定する技術「T-Carbon Mixing(ティー・カーボン・ミキシング)」を開発した。コンクリート1m3当たり約10kgのCO2を固定できるうえ、アルカリ性を保てるため、鉄筋コンクリート(RC)構造物にも使用できる。

生コンは通常、全ての材料を一度に練り混ぜる。これに対してティー・カーボン・ミキシングでは、2度に分けて材料を練り混ぜる。製造の手順は次の通り。まず、コンクリートの材料のうち、水と結合材(セメントなど)、細骨材、化学混和剤の10~20%を先行して練り混ぜる。このときにCO2を噴霧し、コンクリート内部にCO2を固定する。

T-Carbon Mixingを適用したコンクリートの製造手順

従来は、コンクリート製造時にCO2を吸収させると、本来アルカリ性のコンクリートが中性化してしまう問題があった。中性化すると鉄筋が腐食する恐れがあるため、RC構造物に使用しにくい。一方、大成建設が開発した技術を用いて製造したコンクリートでは、CO2を固定しつつアルカリ性を保持できる。強度もCO2を噴霧していない普通コンクリートと同等だ。

「T-Carbon Mixing」適用によるCO2排出量削減効果

日経クロステックから抜粋

 

 

 

 

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