千葉市、シンボル活用して脱炭素施策を

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千葉市は来年度から千葉市のシンボルを利用した脱炭素施策を本格化する。少子高齢化が進む若葉区周辺をモデル地区として、シンボルのモノレールや動物公園を活用する。

懸垂式の千葉都市モノレール。軌道桁と呼ばれるレールを利用することで、送電線の設置費用を大幅に抑えられる

千葉市環境保全課によると、計画の一つは「ゼロエネルギーハウス」。市内を走り、懸垂式で世界最長とされる千葉都市モノレール沿線の若葉区周辺に戸建て住宅461戸を造成する。各戸に太陽光パネルを設置し、モノレールの軌道を利用して新設する送電線を通して、大型蓄電池と接続させる。

ゼロエネルギーハウスイメージ

太陽光発電で昼間につくられた余剰電力を蓄電池に蓄え、需要が増える夜間の住宅で使えるようにする。計画では、住宅地の年間エネルギー消費量の収支がゼロにできるという。モノレールの軌道を使い、送電設備を設置するコストを大きく下げられるという。

剪定した枝などを破砕したチップを作成する。それを乾燥させてバイオマス燃料にする

もう一つの計画は、全国的に知名度が高いレッサーパンダの「風太」がいる市動物公園(若葉区)への「バイオマス熱ボイラー」の導入だ。現在、飼育室の暖房などにガスボイラーを使っている。バイオマス燃料には市内の公園や家庭で出る剪定(せんてい)枝をチップ化したものを中心に、大規模イベントで発生する割り箸などの廃棄物も活用する。

市は全域で回収した剪定枝をすべてチップ化し、市内で消費することで地域循環型エネルギーと位置づける。割り箸などの活用は燃料としてはごく一部になるが、イベントの参加者への脱炭素の啓発に役立てるとしている。

朝日新聞デジタルから抜粋

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