ゼロカーボン推進、日本は遅れているのか?世界の電源構成をもう少し正確に

自然エネルギー財団の情報を参考に構成しています。

まず、世界の電源構成について最新2021年分の下記円グラフを見てください。

今年のCOP27で日本は再度「化石賞」という不名誉(汚名)を言われた原因の石炭火力発電ですが、世界平均では36%あるんです。かたや日本は下図(各国毎の構成グラフ)を見ると30%前後。あれっ?そんなに責められるような数字じゃないですよね?まあ、政治的な駆け引きや思い込み、偏見もあるのかもしれません。物静かで言い返さない日本は、仮想◯◯に丁度いいのかもしれませんね。悔しいですが、我々日本は背筋を伸ばし、きちんと正論で進めるべきでしょう!ただ、もう少し反論を発信しても良いと思うのですが。。。


下の図は2019年のデータですが、こちらがよりわかりやすいグラフとなります。石炭発電ですが、日本はもちろん世界平均より少ないです。注目は、あの環境にうるさいドイツが、ほんの三年前までは世界平均より多くの石炭発電を行なっていたことがわかります。(来年もウクライナ戦争のエネルギー危機で逆戻りするのではと言われていますね)

ヨーロッパは環境に積極的で自然エネルギー発電が多いという印象を広めています。下の図は電力消費に対する自然エネルギーの比率を国毎にあらわしたグラフです。たしかにヨーロッパ諸国は自然エネルギー発電が多いのですが、上位を見るとほとんどが水力発電であることがわかります。しかも水力発電に適した北欧のみ、風力はけっこう普及させているようですが、あんなに騒いだ太陽光発電の比率が意外と低いことに驚いています。ヨーロッパといっても原子力が6割以上のフランスは26%と低いのですが、カーボンニュートラルという意味では優秀な国なのでしょう。日本は22%ですがアメリカの21%よりは多いのです

これで、日本は平均以下なのだから問題なし、大丈夫だと言っているのではありません。まず、うわさや雰囲気に惑わされず、正確な情報を知ってほしいと思ったからです。

二酸化炭素は人や生物が生きている限り自然と発生します。本来ゼロカーボンと言うなら人間を含めた生物は死滅するしかありません。でもそれでは本末転倒。

一言で言うと、人間の科学技術と産業の急激な発達で、二酸化炭素の排出が物凄い勢いで増加しているいうことなのです。科学技術の発達で起こった事象なのですから、まずは科学技術でそれを抑えることを考えるべきだと思います。EVや自然エネルギー発電だけに集中するのではなく、化石燃料発電でも二酸化炭素を確実に回収する方法とか、直接大気から二酸化炭素を回収する方法とか、もっと安全な原子力発電とかを人間の叡智で研究・開発して、二酸化炭素を抑えていくべきだと思っています。

ただ、地球温暖化は本当に二酸化炭素が原因なのかも明確に特定できていません。火山噴火などの自然現象による爆発的な二酸化炭素を含む温室効果ガスの発生もあるはずです。
地球温暖化に関しても、二酸化炭素排出を抑える研究や活動に加えて、地球温暖化を科学の力で抑える方法や、地球温暖化が加速しても快適に暮らせる方法も積極的に研究したほうがいいのではないかと考えてしまいます。皆様はどうお考えになりますか?

我々はカーボンニュートラル推進なので、まずは地域にマッチしたカーボンニュートラル手法は何なのかを情報収集および専門家のご意見も聞きながら皆で考え、追求したいと思います。

SCN副代表 伊東和彦

<追伸>
NPO法人申請で悪戦苦闘しています(こういう公的資料作成に慣れていないものですから)年明けにも法人成りできれば、活動も本腰で進められるのですが、今はまだ、しばらくは情報収集がメインとなりそうです。

 

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