水素エンジントラック26年度実用化へ、ディーゼル並み出力

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水素エンジン搭載重量車のレイアウトおよびシステム構成(出所:東京都市大学)

 フラットフィールド(神奈川県厚木市)と東京都市大学、トナミ運輸、北酸(富山市)、早稲田大学アカデミックソリューション(東京・新宿)は、水素エンジン車に改造したトラックでディーゼルエンジン並みの出力を得られたと発表した。2026年度の車両の販売開始を目標に、耐久性試験や実証実験を進める。

 同車両は、環境省の2021年度「水素内燃機関活用による重量車等脱炭素化実証事業」に採択され、同年8月20日始動のプロジェクトで製作された。同プロジェクトでは、車両の改造とともに実用性の確保や環境性・経済性の評価を進めており、2022年6月15日時点でディーゼルエンジン並みの出力を達成したという。

 2022年度後半には、車両の実用化を目標に耐久試験を実施する。併せて、ベース車両の70%以上の積載量を確保するために車両開発を継続。事業化に向けて、水素化部品のキット化を含めたコスト削減策も検討する。さらに、富山県で実証試験を実施して環境性・経済性を確認。貨物事業における実用性や耐久性も評価した上で、2026年度の販売開始を目指す。

各エンジンの出力の比較(出所:東京都市大学)

日経XTECH

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