ホンダ原付バイクを手軽に電動化E-Coreプロトタイプを発表

内燃機搭載の様々な50ccバイクを電動化

ONが開発したE-Coreを搭載したホンダ「ダックス」と「スーパーカブ」(下段)

自動車デザイナーのBen Surain氏とE-mobilityコンサルタントのGuy Salens氏によるONは、Light Electric Vehicleの普及を促進するための新しい発案を行うチームです。

 ホンダ「ダックス」や「スーパーカブ」をベースにしたプロトタイプは、すべての熱式内燃機関(50ccクラス)を電気式に変換する、扱いやすいプラグイン式交換器「E-Core」を搭載したもので、モーターとバッテリーのほか、スロットルとディスプレイを配線し、チェーンを調整するだけで装着可能なものとなっています。

 今回の発表に際し、Ben Surain氏は次のようにコメントしています。

「E-Coreプロジェクトは、通常の電動バイクの設計を劇的に変化させるものです。私は電動バイクを開発する際にいつもゼロから図面を引いてプロトタイプを作り、まったく新しいモデルを作り上げていました。そのため、図面やCAD、製造にも多くの時間が必要でした。部品が標準化されていないため、図面、製造、組み立て、テスト、修正に多くの時間とコストがかかりましたが、いくつかの問題が解決されたときには多くの満足感が得られました。

 確かに、10年来のSurain Electrocyclesプロジェクトで行ってきたように、これによって私はユニークなモデルを提示し、すべてのプロセスをマスターすることができました。コンセプトを実現するためには、非常に高い価格で販売するか、コストを下げるために大規模に生産する必要があり、組織、工業化、コミュニケーション、そしてもちろん大規模な資金調達の必要性において重い構造を必要とします。

 プロトタイプはすでに機能しており、現在もいくつかのテストが行われています。E-Coreは、LEV(軽電動車両)の経済的な代替品となるでしょう。今、私たちは、このプロジェクトに賛同し、製品の製造と販売を後押ししてくれる投資家を探しているところです」。
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 昨今では世界各国で電気自動車への移行が始まり、多くの都市や国が、その地域での燃焼エンジンを禁止する措置をとっていますが、こうした新しい取り組みがカーボンニュートラルにむけてどれほど貢献していくのか注目したいところです。

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