豊田通商グループ資源を生かし、持続可能な未来を服で実現

総合商社である豊田通商グループ。アパレル事業を手掛ける繊維事業部では、機能性の高い服やその素材を開発してきました。近年では環境負荷の低い服づくりに注力。今後は循環型モデルの構築に取り組み、カーボンニュートラル実現を目指します。
サステナブルなアパレル業界を
実現する取り組み

豊田通商グループが手掛ける環境負荷が低い素材や服。針葉樹の間伐材やアバカを原料とした和紙でつくった〈KAMITO〉、リサイクルナイロンを使用した福助のストッキング「デイリー満足」、ペットボトルや漁網をリサイクルしてつくられる〈GELANOTS〉や、フェアトレードコットンの普及を目指す〈cotton∞〉など。機能性と環境への優しさを両立させている。

一枚の服を生産して廃棄するまでの間には、原材料の調達、製造、流通、消費、廃棄などの工程があり、その過程で大量のCO2を排出する。現在主流である大量生産、大量廃棄のビジネスモデルでは、資源の無駄遣いが多く環境負荷がとても高い。こうしたアパレル産業の課題を解決するため、地球環境を守る仕組みづくりをはじめたのが豊田通商グループだ。近年では、エコフレンドリーな原材料を使用したものづくりに力を入れてきた。

針葉樹の間伐材やアバカを原材料とした和紙からつくられた素材、製品の〈KAMITO〉は、和紙の持つ高い強度と調湿性などの天然の機能性に優れている。原料のひとつであるアバカという植物は、農薬や肥料を使用せず短期間で生育するので、他の天然素材に比べ環境負荷が少ない。

国内外のスポーツ・アウトドアブランドのウェアなどに使用される高機能素材〈GELANOTS〉は、ペットボトル等をリサイクルしたポリエステル、漁網等をリサイクルしたナイロンを使用。透湿防水性に優れた生地の開発を、地球に優しい原材料で実現した。

〈cotton∞(コットンエイト)〉は、フェアトレードコットンの普及を通じて、持続可能な社会を紡いでいくソーシャルグッドプロジェクト。フェアトレードは、開発途上国の生産者との適正な取引により、生産者や子ども達の生活向上、環境保護などを実現するグローバルな取り組みとなっている。児童労働・強制労働の禁止や、農薬や薬品の使用制限等、人にも環境にも優しいコットンを使用している。

豊田通商グループの子会社であるレッグ・インナーウェアメーカー福助から販売されているストッキング「デイリー満足」は、使用するナイロンの一部にリサイクルナイロンを使用。パッケージを簡易的な箱型包装にすることで約70%の資材削減を実現した。

今後の課題としているのがアパレル循環モデルの構築である。廃棄する衣料品をリペア、リユース、リサイクルすることで、廃棄品の削減と資源の有効活用を通したCO2削減を目標としている。現在、実用化に取り組んでいるのは古い衣料品をリサイクルして新しい衣料品に生まれ変わらせること。ひとつの素材でできているタオルを、新しいタオルにすることは実用化できているが、服はひとつの素材でできているわけではない。生地はポリエステルやナイロン、ファスナーに金属、プリント部分には樹脂などが使われているので、リサイクルできる素材だけを切り離す必要がある。今は手作業で切り離すことが一般的なため、リサイクルを可能にするまでに解決しなければならない問題は多い。しかしパートナー企業や生活者にも協力を仰ぎ、近い将来の実現を目指して日々奮闘中だ。

豊田通商グループが目指すのは「廃棄品に未来を用意する」こと。これまでの服づくりの知見を生かし、衣料品が循環する仕組みを確立することで、アパレル業界のサーキュラーエコノミーをリードしていく。

豊田通商ニュースリリース

コメントを残す