『札幌市で4月15、16日に開かれる先進7カ国(G7)気候・エネルギー・環境相会合の事前交渉で、電力部門の脱炭素化の前倒しを成果として掲げるよう求める意見に、議長国の日本が難色を示していることが29日、分かった。複数の政府関係者が明らかにした。二酸化炭素(CO2)「ゼロ排出車」でも足並みが乱れ、進展が乏しい会合になる恐れが出ている。
G7は昨年、ドイツが議長国を務め「2035年までに電力部門の完全または大部分の脱炭素化」に取り組むことに合意した。日本政府関係者によると、今年に入って事務レベルの交渉が複数回あり、一部の国が達成時期の前倒しを共同声明に盛り込むよう求めた。』
とのことだが、なぜに日本だけが槍玉にあがるのか?何か裏にあるのではないか?と勘繰ってしまいます。

上記図を見て分かる通り、確かに再エネ率は低い。しかし水力を入れると18%でアメリカより多いのです。フランスの19.6%と比べてもあまり変わりません。しかも、一番槍玉に上がっている石炭発電だって31.9%でドイツの37.5%より低いのです。ましてや東日本大震災の後遺症の原子力発電に至ってはイラリアを除いて(イタリアはフランスの71%の原発発電を供給されている)一番低いのです。
なぜにいつも槍玉にあがり、化石賞なる不名誉な名称まで言われるのでしょうか?差別?なんてことも考えてしまいます。
とにかくカーボンニュートラルを無視しているのではなく、技術もお金も出して国をあげて邁進していることは正当に評価してもらいたいところです。
SCN伊東