路面で太陽光発電、 大型車両20万輪相当の耐久性を確認

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東亜道路工業とコラス・ジャパンは共同で、日本への適用、普及を目指している太陽光発電舗装(Wattway)の車道における耐荷重性能試験を実施し、大型車両20万輪相当の通過に耐える耐久性があることを確認した。東亜道路工業が3月20日、発表した。

太陽光発電舗装システム『Wattway』は、フランスのColasとフランス国立太陽エネルギー技術研究所(CEA-INES)が共同で開発した、路面に太陽光発電を設置するシステム。大型車両の通行や厳しい気象条件下においても発電能力を持続できるよう開発された。

表面にはすべり止めが施され車道と歩道の両方に適用できる。既設の車道や歩道などの舗装面にそのまま貼り付けることが可能なので、既に建設された駐車場や道路といった空間に発電能力という付加価値を持たせられる。パネル1枚当たり125Wを発電することができ、これは40インチ液晶テレビの消費電力に相当する。

東亜道路工業では、国立研究開発法人土木研究所所有の舗装走行実験場の一部区間を借受してWattwayを設置し、耐久性を確認した。現在まで、大型車両の車輪通過回数20万輪相当の交通荷重に対して、特に損傷することなく健全な状態を維持している。

また、2022年5月に自社アスファルト混合物製造工場(埼玉アスコン、埼玉県川越市)構内にWattwayを設置し、これまでに累計1万台程度のダンプトラックが走行したが、損傷することなく健全な状態を維持しているという。

東亜道路工業とコラス・ジャパンはすでに2022年6月から、『Wattway Pack』という名称で、Wattwayと蓄電池を組み合わせた小規模の独立電源パッケージを販売している。このWattway Packは、電動自転車のシェアサイクルポートなどの電源システムとして採用されている。

東亜道路工業では耐久試験の実績を踏まえて,「Wattway Pack」の普及を図るとともに、大型車両駐車場など交通荷重に対する耐久性が求められる箇所を含めた、中規模・大規模なシステムへの展開や、実際の道路への適用をめざす。

Response記事から抜粋

 

 

 

 

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